「インフラエンジニアに興味があるけれど、専門用語が多くて何から手をつければいいか分からない…」と悩んでいませんか?
専門用語も、日常の身近なものに例えてイメージすると、スッと頭に入ってきますし、仕事の解像度も上がりますよ!
そこで今回は、2023年1月に入社した現役インフラエンジニアの石野さんとともに、「未経験者がまず知っておくべき基本用語10選」を解説します!
まずは「超基本の6選」、続いて「レベルアップの4選」の2段階で見ていきましょう!
お話してくれる人
石野さん
2023年1月に中途入社。
現在は金融業界のインフラエンジニアとして活躍中。
目次
【超基本の6選】これがないとネットは動かない!インフラの「箱と道」
まずは、インターネットの世界を支える土台となる、基本の6つの用語です。
1. サーバー
サーバーは、サービスやデータを動かすコンピューターの中核です。
私たちが普段、スマホでウェブサイトを見たりアプリを使ったりできるのは、裏側で「サーバー」がデータをやり取りしてくれているおかげです。
レストランに例えるなら、サーバーは「厨房」のようなものです。
お客さんから「このページが見たい!」と注文が入ると、厨房であるサーバーが急いで料理(データ)を作って返す、というイメージです。
現場では、このサーバーが24時間トラブルなく動いているかを監視したり、セキュリティを強化したりするのがインフラエンジニアの仕事になります。

2. クラウド
クラウドは、インターネットを通じて必要な分だけ借りられるサーバーです。
最近のシステム開発で「サーバーを立てる」と言えば、この「クラウド」を使うのが主流になっています。
分かりやすい例えは「レンタカー」です。
わざわざ自分でお金を出して車(物理的な機械)を買わなくても、必要な時に、必要な分だけインターネット越しに借りて使うことができます。数クリック、わずか数分で新しいサーバーを準備できるのが強みです。
代表的なサービスには、AWS(Amazon Web Services)やGoogle Cloud(旧GCP)、Microsoft Azureなどがあります。

3. オンプレミス
オンプレミスは、自社運用の物理サーバーです。
クラウドの対義語として使われるのが、この「オンプレミス(通称オンプレ)」です。セキュリティをしっかり固めたい銀行や官公庁などを中心に、今でもあえてこのオンプレミスが強く選ばれています。
レンタカー(クラウド)に対して、こちらは「自宅のマイキッチン」。物理的な機械の置き場を用意し、すべて自分たちで管理します。
好きにカスタマイズできる反面、掃除も修理も、停電対策や配線作業もすべて自分たちの責任で行う必要があります。

4. ネットワーク
ネットワークは、コンピューター同士をつなぎ、情報をやり取りするための通信の道です。
パソコン、スマホ、サーバーがどれだけ高性能でも、それらをつなぐ「道」がなければ通信はできません。
家やお店が道路でつながっているように、スマホやサーバーをつなぐデジタル上の道路網のことを「ネットワーク」と呼びます。
インフラエンジニアは、この道が渋滞したり途切れたりしないように設計します。また、怪しい人が侵入してこないように「ファイアウォール」という門番(セキュリティ)を配置するのも大切な仕事です。
万が一システムで障害が起きたときに、「道のどこで通信が止まっているのか」を突き止める瞬間は、エンジニアとしての腕の見せ所になります。

5. IPアドレス / DNS
IPアドレスは、ネット上の住所で、各コンピューターを識別するためのものです。「192.168.〜」のような形式になります。
DNSは、IPアドレスをわかりやすい名前で呼び出せるようにする仕組みです。人間には覚えにくい数字の羅列を、「google.com」のような名前にしてくれます。
スマホの連絡先アプリ(電話帳)で、「数字だけの電話番号(IPアドレス)」に「○○さん(ドメイン)」と名前をつけて登録するイメージです。
この紐付けをして、名前から数字のアドレスを呼び出すのがDNSです。
もしWebサイトが見られないトラブルが起きたら、まずこのDNSの設定を疑うのが定番です。

6. プロトコル
プロトコルは、通信をする上での「共通のルール」のことです。
言語や手順を合わせないと、うまく通信ができません。
例えば、開けているのは玄関なのに、相手が窓から入ってこようとしても、入ってこられませんよね。
また、お互いの話す言語が違ってもうまく会話ができません。
あらかじめ決められたルールに合わせることで、スムーズにやり取りができます。
Webサイトを見る時に使われる「HTTP(HTTPS)」もプロトコルのひとつです。
「どんな順番で、どんな形式でデータを送受信するか」というやり取りの手順を世界中で統一することで、どのパソコンやスマホからでも同じようにWebサイトが表示できるようになっています。

【レベルアップの4選】システムを絶対に止めない・守り抜く!プロの現場ワザ
ここからは、24時間365日、システムを安全に守り抜くための少し高度で実践的な用語です。
7. 仮想化
仮想化は、1台の物理コンピューターの中に、複数の仮想コンピューターを構築することです。
イメージとしては「大きな1棟のマンション」。
建物自体は1つですが、中を壁で区切ることで、別々の人がそれぞれの部屋で生活できますよね。
現場でも、1台の大きなコンピューターの中に仮想空間を作り、「Webサーバー」「DB(データベース)サーバー」と分けて効率よく使っています。これならサーバーを何台も買う必要がなく、コストを大幅に抑えられます。

8. ミドルウェア
ミドルウェアは、コンピューターを動かすベースとなる「OS(WindowsやLinuxなど)」と、私たちが使う「アプリ」の間に位置して、特定の機能を助けてくれるソフトウェアです。
料理に例えると、OSが「調理場」で、アプリが「作りたい料理」だとしたら、ミドルウェアは「フライパンやコンロなどの調理器具」。これがないと、調理場で料理を作ることができません。
Webサイトを表示させるための「Apache(アパッチ)」「Nginx(エンジンエックス)」や、データを管理する「MySQL(マイエスキューエル)」などが該当します。

9. 冗長化
冗長化(じょうちょうか)は、システムが止まらないように、予備の装置をあらかじめ準備して、二重・三重に構成する仕組みです。
大人気のライブチケット予約サイトなどで、アクセスが殺到して1台のサーバーがダウンしてしまったとします。
そのとき、まったく同じ予備のサーバーを2台、3台と用意し、冗長化していれば、1台が壊れてもサービスは止まらず、アクセスをさばくことができます。
銀行のシステムなど、1秒も止めてはいけない現場では必須の考え方ですが、増やしすぎるとコストがかさみ、運用や管理の負担も大きくなるため、バランスが重要になります。

10. IAM
「IAM(Identity and Access Management)」は、誰が何をしていいかの権限管理の仕組みで、システムを使うユーザーごとに操作できる範囲をコントロールします。
現場ではそのまま「アイアム」と呼びます。
これはオフィスの「入館証(セキュリティゲート)」に似ています。
会社のビルで、社長、一般社員、あるいは外部の人が、全員どこの部屋でも出入り自由だったら危険ですよね。
人ごとに入れる範囲を適切に決める必要があります。
「この人は閲覧だけOK」「この人は編集してOK」「部外者は立ち入り禁止」というように、誰が・どこまで・どんな操作をしていいか、ユーザーごとに安全なアクセス権限をコントロールすることで、誤ってデータを消してしまうような事故や外部への情報漏洩を防いでいます。

用語のイメージがつかめたら、第一歩はクリア!
一見難しそうな専門用語も、身近なものに置き換えてみると、インフラエンジニアが裏側で何を支えているのかが少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
今回ご紹介した10個の用語は、実際の現場でも超重要ワードです。
インフラエンジニアは、インターネットの当たり前を裏側で支えるプロフェッショナルです。今回学んだことをきっかけに、「面白そう」と思えたら、ぜひ学びを深めてみてください。
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