こんにちは!
ラクスパートナーズの採用担当です。
近年、IT業界でますます需要が高まっている「フロントエンドエンジニア」。
名前は聞いたことあるけれど、実際にどんな仕事をしているのか、どんなスキルが求められるのか、
詳しくは知らない…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、フロントエンドエンジニアという職種について、ウェブデザイナーとの違いも含めてご紹介します。
本記事は、未経験エンジニア応援チャンネル『フロントエンドエンジニアとは?ウェブデザイナーとの違い。プログラミングJavaScriptが必須!』の内容に基づき、未経験からエンジニアにチャレンジしたいと考えている方に役立つ情報を、解説形式でまとめています。
目次
フロントエンドエンジニアとは?
フロントエンドエンジニアは、Webサービスやアプリケーション開発において、ユーザーが直接目にし、操作するインターフェース全般の開発を担うエンジニアです。
具体的には、Webサイトの見た目、ボタンの配置、メニューの操作性といった、ユーザー体験に直結する部分の設計と実装を行います。この役割を果たす上で不可欠な技術は、Webコンテンツの骨格を作るHTML、デザインやレイアウトを司るCSS、そして動的な動きやインタラクションを実現するJavaScriptです。これらの技術を駆使し、ユーザーが快適かつ効率的に利用できる環境を構築することが、フロントエンドエンジニアの主な役割です。
近年、多様なデバイスの普及と、それに対応する最適化の必要性が増しています。スマートフォン、タブレット、デスクトップPCといった様々な画面サイズに対応するレスポンシブデザインはもはや必須であり、Safari、Chrome、Firefox、Edgeなど複数のブラウザ間での表示の一貫性も求められます。
これにより、ユーザーがどのデバイス、どのブラウザを使用しても、同様の高品質なユーザー体験を提供することが、ますます重要視されるようになりました。見た目の美しさだけでなく、クリックやスクロール、フォーム入力といった操作の快適性や応答速度の向上も、フロントエンドエンジニアが追求すべき重要な課題となっています。
そのためユーザー体験(UX)や画面設計(UI)に深く関わり、設計から実装までを一貫して担当するのがフロントエンドエンジニアの大きな特徴です。
なお、Webアプリケーション開発においては、ユーザー側のプログラムを担当するフロントエンドエンジニアと、サーバー側のプログラムを担当するバックエンドエンジニアが連携して開発を進めます。
ウェブデザイナーとの違いは?
よく混同されるのが「ウェブデザイナー」との違いです。
■役割 | ■主な業務 |
ウェブデザイナー | サイトの見た目や配置、色使いなどを設計する(デザイン) |
フロントエンドエンジニア | デザインをもとに、実際に画面に表示・操作できるようにプログラムする(開発) |
詳しく説明すると、ウェブサイトやアプリケーションを制作する際、「このボタンは右上に配置して青色にしよう」「このテキストは中央揃えで、フォントサイズは16pxに設定しよう」といった、ユーザーインターフェース(UI)の見た目や使いやすさ(UX)に関する設計と具体的なスタイリングを考えるのがウェブデザイナーの役割です。Adobe XD、Figma、Sketchなどのデザインツールを駆使し、ユーザー体験を最適化するためのレイアウト、配色、タイポグラフィ、画像選定などを行います。
一方、ウェブデザイナーが設計したUI/UXデザインを、実際にウェブブラウザ上で動くようにコードを書いて実装するのがフロントエンドエンジニアの仕事です。HTML(ウェブページの構造)、CSS(ウェブページの見た目)、JavaScript(ウェブページのインタラクティブな動き)といった主要なウェブ技術を用いて、デザインを忠実に再現し、さらにユーザーがクリックしたり入力したりする際に反応するような動的な機能を追加します。
また、ウェブデザイナーがHTML/CSSを書くこともありますが、JavaScriptを使った本格的なプログラミングまで対応するのは、基本的にフロントエンドエンジニアの領域になります。
フロントエンドに「プログラミング力」が必要な理由
フロントエンドエンジニアにとって、JavaScriptはウェブアプリケーション開発において不可欠なスキルです。
例えば、ECサイトでユーザーがログインした際に「ようこそ○○さん」と個別のユーザー名を付けて表示されたり、過去の購入履歴が閲覧できるのは、すべてJavaScriptのプログラミング処理によって実現されています。
JavaScriptは、ユーザーごとに異なる情報をリアルタイムで画面に反映させるための強力なツールです。これにより、静的なウェブページでは実現できない、パーソナライズされたインタラクティブなユーザー体験を提供することが可能になります。
さらに、JavaScriptには以下のようなライブラリーやフレームワークがあります。
- React:UI開発を効率化するライブラリ
- Vue.js:軽量で学びやすいUIフレームワーク
- Next.js:Reactを拡張してSEOや高速表示に強いフレームワーク
- Node.js:JavaScriptをサーバーや開発環境で動かす土台
これらの技術を導入することで、開発プロセス全体の効率が飛躍的に向上し、ユーザーにとって直感的で操作性の高いWebアプリケーションを、これまでよりもはるかに短い期間で開発することが可能になります。
ライブラリーやフレームワークとは?
Web開発において、効率性を高めるためには、すべてをゼロから構築するのではなく、既存の仕組みや部品の活用が不可欠です。そこで重要な役割を果たすのが「ライブラリ」と「フレームワーク」です。
ライブラリとは
特定の機能をまとめた「便利な道具セット」で、開発者がプログラム内で呼び出して利用します。
- 使用例:React(UI構築を効率化するライブラリ)
- 活用場面:フォーム入力の検証、アニメーション表示、日付計算など
フレームワークとは
アプリケーション開発における「ひな型」であり、全体の構造やルールをあらかじめ定めてくれるものです。開発者はこの枠組みに沿ってコードを記述するだけで、機能やページ構造が自動的に整います。
- 使用例:Vue.js、Next.js
- 活用場面: ページ遷移、データ取得、SEO対策、表示速度の高速化など
まとめ
- ライブラリ:必要な機能を自分から呼び出す
- フレームワーク:あらかじめ決められた流れの中で作る
- ライブラリ:必要な機能を自分から呼び出す
- フレームワーク:あらかじめ決められた流れの中で作る
実際の活用例
例えば、ログイン機能や商品の一覧表示・ハンバーガーメニューなど、よく使う機能や画面は、毎回ゼロから作るのは効率的ではありません。 ライブラリやフレームワークを使えば、以下のようなメリットがあります。
- 既に用意された機能を呼び出すだけで導入できる
- デザインや機能の統一感を保ちながら短時間で開発できる
現代のWeb開発では、ライブラリとフレームワークの使い分けが、開発のスピードと品質を飛躍的に向上させる鍵となります。
APIも使いこなすのがフロントエンドエンジニア!
フロントエンドエンジニアの仕事は、単にウェブサイトやアプリケーションの「見た目」をデザインし、実装するだけではありません。ユーザーが直接触れるインターフェースを構築するという重要な役割を担っていますが、その裏側には、外部サービスやデータとの円滑な連携が不可欠です。
この連携を実現するために、フロントエンドエンジニアは「API(Application Programming Interface)」を使いこなす高度なスキルが求められます。
APIとは?
他のサービスから情報を受け取ったり送ったりするための「橋渡しの仕組み」です。
-
他のサービスから情報を受け取ったり送ったりするための「橋渡しの仕組み」です。
フロントエンドでのAPI活用例
- データを取得する
APIを使って外部のサービスからJSONなどの形式で情報を受け取ります。 - データを加工する
必要な項目だけを取り出したり、見やすい形に整えます。 - 画面に表示する
HTMLやJavaScriptを使って、ユーザーが見やすい形で表示します。
例えば、複数の銀行口座の残高を一括で管理するアプリケーションを挙げることができます。このアプリは、各銀行が提供するAPIを通じてリアルタイムで口座残高情報を取得し、その情報をユーザーが一目で理解できるよう、画面上で視覚的にわかりやすく表示します。これにより、ユーザーは複数の銀行サイトにログインすることなく、自身の財務状況を総合的に把握することが可能になります。
さらに、楽天などのECサイトが提供するショッピングAPIを利用することで、特定のカテゴリの商品だけを抽出して一覧表示するといった高度な機能も実現できます。
例えば、「スポーツ用品」に絞って商品情報を取得し、その膨大なデータをプログラムによって整理・整形し、ユーザーインターフェース上で見やすく、かつ操作しやすい形で表示するのが、フロントエンドエンジニアの重要な役割です。
APIを使うメリット
- 外部のデータや機能を開発しているアプリケーションに組み込める
- 大量の情報を自動で取得・更新できる
- 開発のスピードと機能の幅が大きく広がる
- 外部のデータや機能を開発しているアプリケーションに組み込める
- 大量の情報を自動で取得・更新できる
- 開発のスピードと機能の幅が大きく広がる
まとめ|フロントエンドエンジニアは「見た目と体験」を支える職人
フロントエンドエンジニアとは、
「難しいデータや仕組みを、ユーザーにわかりやすく、心地よく届ける」技術者とも言えます。
見た目を整えるだけでなく、機能・操作性・データ処理までを担う責任ある仕事です。
Webサービスやアプリを作るうえで欠かせない、非常に重要なポジションになります。
最近では、未経験からフロントエンドエンジニアを目指す方も増えています。
「HTML・CSSは知ってるけど、JavaScriptが不安」
「UI/UXに興味がある」
「デザインよりも技術寄りの仕事がしたい」
そんな方にはぴったりの職種です!
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