エンジニアの採用面接で聞くべき質問10選!準備とポイントも解説

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エンジニアの採用面接を行う際は、採用担当者としてどのような質問をするべきか困ることも多いものです。採用にあたってミスマッチがないようにするためには、質問内容をしっかり厳選し、企業・求職者の両方にとって不利益がないよう意識する必要があります。

しかし実際に質問を考えるとなると、具体的に何を聞けば採用のミスマッチを防げるのか分からなくなることも少なくありません。

そこで今回は、エンジニアの採用面接で聞くべき質問10選を、質問のポイントとともにわかりやすく解説していきます。採用面接を実施するにあたって事前に準備すべきことなどもあわせて解説するため、エンジニアの採用担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

エンジニアの採用面接では、スムーズに手続きを進めるために、事前にいくつかの準備を済ませておく必要があります。準備の段階では、以下の3つのポイントを押さえましょう。

  • エンジニアの採用要件を決める
  • 質問項目を作成する
  • 面接の評価基準を策定する

いずれも、エンジニアの採用活動において無駄なコストをかけないためには、必要不可欠なポイントといえます。では、それぞれの準備における重要な点や注意したいことなどを整理していきましょう。

エンジニアの採用要件を決める

エンジニアを新たに採用する際は、面接の前に、採用要件を細かく決めておきましょう。特にこれまでにエンジニア採用の経験が少なかったり、IT関係の知識が不足している場合は、必要に応じてすでに在籍しているエンジニアの協力を仰ぐことも大切です。

エンジニアの採用要件を決めるにあたって基本となるのは、以下の2つのポイントです。

  • 任せたい業務から逆算して求めるスキルを洗い出す
  • 具体的な採用条件に優先順位をつけたうえで求める人物像を明らかにする

ここでいう求めるスキルというのは、単純に実務経験のある言語とその経験年数だけではありません。たとえば「仕様書を確認したうえで、求められるコーディングが一通りこなせること」など具体的に決めていきます。

エンジニア採用では、単純にスキルのみを重視するとミスマッチが起こりやすくなるため、どういうことができる人、どういう経験がある人なのかをしっかり見極めることが大事です。

スキルが完全に合致するエンジニアを見つけることは困難であるため、新しい環境で知識や技術をキャッチアップする力、意欲、柔軟性があるかもあわせて確認しましょう。

質問項目を作成する

エンジニアの採用面接では、事前に質問項目を作成しておくことをおすすめします。質問は、求職者一人ひとりが条件にマッチするか確かめるのに必要なチェック項目といえます。質問の回答をそれぞれチェックしたうえで、採用要件に合うか確認していく流れになります。

万が一質問内容があいまいな状態で面接を開始してしまうと、自社にマッチしているかの確認が不十分で終わってしまったり、不適切な質問によって求職者の志望度や働く意欲を下げる要因を作ったりすることになります。

質問項目の設定は、原則として採用要件に基づいて実施されます。求職者それぞれの本心を引き出せるように質問すること、書類選考ではわからない内容を確認することなどを意識し、質問内容と全体の流れを整理していきましょう。

なお、お互いに話しやすい空気を作るために、アイスブレイクとして自己紹介や趣味に関する質問を設けることも大事です。

面接の評価基準を策定する

エンジニアの採用面接では、事前準備として評価基準をしっかりと固めておく必要があります。評価基準があいまいな状態では、面接官によって評価基準が分かれてしまう原因になり、結果としてスムーズな採用活動を阻害する恐れがあるからです。

公平な判断につなげるためには、基準や評価ポイントを事前に評価シートにまとめておくことが大事です。評価基準が見える化されれば、評価の属人化の課題も解消できるでしょう。

なお、ほかの職種と比べるとエンジニアの採用では、技術に関する部分を社内のエンジニア面接を通じて実施するパターンも少なくありません。その際は、どこの領域をどの担当者が評価するのか、あらかじめ明らかにしておくことを忘れないようにしましょう。

エンジニアの採用面接で聞くべき質問10選

では実際に、エンジニアの採用面接において聞くべき質問10選をまとめていきます。

  • どのようなサービスを開発してきましたか
  • 最も裁量を与えられた仕事は何ですか
  • 経験のある言語・ツール・サーバー構築を教えてください
  • 今までに関わったプロジェクトを教えてください
  • クライアントと直接関わった経験はありますか
  • 今後どのようなスキルを身につけていきたいですか
  • 仕事のやりがいを感じるのはどのようなときですか
  • チームで業務経験をした経験はありますか
  • 困難な課題はどのように解決してきましたか
  • 将来的なキャリアプランを教えてください

それぞれの質問における注意点や質問の意図などを整理していきましょう。

どのようなサービスを開発してきましたか

これまでに開発したサービスやシステムを問う質問では、その業務における役割や実績、具体的な技術力を測ることができます。業務内容に関する理解度を総合的に評価できる質問ともいえるでしょう。

実績もあわせて聞くことで、求職者の持つ強みなども見えてきます。そのときに直面した課題や工夫したことなどのエピソードも、あわせて聞いておくと良いでしょう。エンジニアの総合的なスキルだけでなく、人柄なども見えてきます。

最も裁量を与えられた仕事は何ですか

これまでに最も裁量が大きかった仕事について聞く質問では、エンジニアが持つ器量を総合的に測ることができます。どの程度の権限を持ってこれまでプロジェクトに参加してきたのかを問うことにより、採用後に任せられる範囲がわかりやすくなります。

特に裁量の大きい仕事を任せられるエンジニアを採用したいときは、積極的に聞いておきたい質問といえます。質問する際は、そのプロジェクトに取り組むにあたって、本人がどのような行動を取ってきたのか、エピソードを深掘りすると良いでしょう。

与えられた裁量の中でどのような意思決定をしてきたのかを質問することで、判断能力や主体性などが見えてきます。

経験のある言語・ツール・サーバー構築を教えてください

経験のある言語やツール、サーバー構成を聞く質問は、自社の業務に対する、経験・スキルの面で見たマッチ度を確かめるうえで役に立ちます。技術的な質問では欠かせない質問といえるでしょう。

具体的にエンジニアとして何ができるのか、技術に関する精通度がわかります。特に自社で運用するツールに対してある程度の即戦力を求める場合は、より具体的な質問を重ねていくのが望ましいです。

なお、エンジニアの採用面接では、高い技術スキルを持ったエンジニア社員に専門的な質問を任せることもおすすめです。

今までに関わったプロジェクトを教えてください

エンジニア採用の際の面接では、これまでに関わったプロジェクトの内容を聞くことも大事です。プロジェクトの内容や担当などを聞けば、それぞれが持つ技術スキルをある程度把握できます。採用基準を満たしているか確認する際には、重要な質問といえるでしょう。

プロジェクト内における担当や具体的な関わり方を聞けば、人柄や論理的思考力を測ることもできます。特に論理的思考力を評価したいときは、あえて漠然とした質問を投げかけるのがおすすめです。

たとえば「これまでどのようにプロジェクトに関わってきましたか」といったような漠然とした質問内容なら、論理的な思考力・説明力を測れるでしょう。

クライアントと直接関わった経験はありますか

エンジニアの採用面接では、クライアントと関わった経験について質問するのもおすすめです。折衝経験のあるエンジニアに対しては、具体的なエピソードを採用面接で聞くことによって、ヒアリング能力や課題発見のスキルを把握することができます。

特に上位階層を任せる予定でエンジニアを新規採用する場合は、クライアントとの折衝経験は欠かせないでしょう。ただし、単純に経験があるだけではどの程度の能力に期待できるかわからないことがあります。どのようにしてクライアントとやり取りしてきたのか、具体的な経験内容やそのときの立ち回りを聞くことは非常に重要です。

今後どのようなスキルを身につけていきたいですか

今後身につけたいスキルやしてみたい経験なども、エンジニアの採用では質問すると良いでしょう。それぞれのキャリアに関する展望や向上心、勉強意欲などを把握するうえで役立つからです。

エンジニア職は、持っているスキルの性質上、常に技術と知識のアップデートが求められます。そのため総合的な勉強意欲や、知らない言語に対する興味関心が強い人のほうが、エンジニアには長期的な目で見て適性があるといえます。

また、このような質問で勉強意欲や関心度を測っておけば、「この人は実務経験やスキルは今ひとつだが、その他の経歴や人柄には魅力を感じる」という場合でも採用を決める要素になりえます。すなわち、一人ひとりの将来性がわかる質問だといえるでしょう。

仕事のやりがいを感じるのはどのようなときですか

仕事のやりがいに関する質問をするのもおすすめです。具体的にどのようなタイミングでやりがいを感じるのかヒアリングしておくと、本人の興味関心やモチベーションの源泉などを把握できるからです。

結果、やりがいのある部門やプロジェクトを任せることで、エンジニアの離職を抑えることができます。エンジニアは専門性を求められる技術職で、ポジションや具体的な仕事内容によっては責任も大きいため、企業によっては離職率が上がってしまうことも少なくありません。

そのため多くの企業にとって、エンジニアのモチベーション管理は大きな課題といえるでしょう。離職率を抑え、採用コスト軽減を図るには、面接でそれぞれのやりがいをヒアリングしておくことが重要になります。

チームで業務経験をした経験はありますか

エンジニアを採用する際は、面接でチームで動いた経験を質問しておきましょう。どれだけ優秀な実績とスキルを持っていても、その人が組織での行動に慣れているとは限らないからです。

エンジニアと一口に言っても、チームで動いてきたのか、ほぼ個人で業務をこなしてきたのかは現場によって大きく異なります。特に個人プレーが多かった場合は、すぐにチームでの業務になじめるとは考えにくいため、採用時は十分に注意が必要です。

チームでの業務経験が少ない人を採用する場合は、コミュニケーション能力をチェックし、チームでの動きになじめる人なのか慎重に判断していきましょう。

困難な課題はどのように解決してきましたか

エンジニアの採用にあたって面接を実施する際には、困難な課題に対してこれまでどう対処してきたか質問するのもおすすめです。

エンジニア職は生まれた課題・トラブルに対する解決力も重要となるため、自己解決能力の面で信頼できる人を採用するのが望ましいでしょう。

特に中心となるエンジニアにすべての判断をゆだねず、主体性を持って動けるタイプのエンジニアを求めている場合は、問題解決能力は必須スキルといえます。単純に周りに指示をもらって解決するだけでなく、自分で考えて解決のために行動できるか、その能力の判断に役立つ質問です。

将来的なキャリアプランを教えてください

エンジニアの面接では、将来的なキャリアプランを尋ねることも重要といえます。キャリアプランを尋ねることは、エンジニアと企業の、将来的なミスマッチを防ぐことにつながるからです。

というのも、求職者が描くキャリアプランこそが、求職者が志望する企業に求めることに大きくかかわってくるためです。将来的なキャリアプランも含めて、企業の求めることと求職者が求めることはマッチしている必要があります。

もし求職者の描くキャリアプランを企業側が実現できなければ、長期的に見ればミスマッチが起こり、離職という結果に至ってしまいかねません。将来的なキャリアプランを聞く質問は、企業とエンジニア、どちらにとっても重要な質問といえます。

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エンジニア採用時の面接のポイント

エンジニアを新規採用する際は、面接を実施するにあたって、以下の3つのようなポイントに主に注意する必要があります。

  • 質問内容は柔軟に変えていく
  • スキル習得の目的を聞く
  • エンジニアに希望する職場環境を聞く

採用面接ではさまざまな人材と出会い、質問を重ねることになるため、状況に応じた対応が必要といえます。上記の点を意識することが、失敗のないスムーズな採用活動を実現するポイントになります。

では、それぞれのポイントの詳細をチェックしてみましょう。

質問内容は柔軟に変えていく

エンジニアの採用面接では、質問内容は柔軟に変化させていくことが望ましいです。事前準備として質問項目や質問の流れを決めておくことは必須ですが、あくまでそれらは形式的な流れにすぎません。また、先に採用要件や質問内容を細かく決めすぎると、かえって理想の答えや理想の人物像にとらわれてしまう原因にもなります。

そのため、質問する際は、「事前に決めた質問をすること」が目的にならないように十分に注意してください。

目的は採用要件に基づくエンジニアの新規採用です。面接の流れや求職者の回答内容に合わせて、質問内容は臨機応変に変化させていきましょう。

なお、求職者にプレッシャーを与えることも目的ではありません。緊張のせいで質問の答えがうまくいかないときなどは、リラックスできる話題に触れる工夫も必要です。

スキル習得の目的を聞く

エンジニアの採用面接では、スキル習得の目的をヒアリングすることも大事です。目的を質問することで、それぞれの能動性やモチベーション、興味関心の内容などを測ることができるからです。

エンジニアは都度スキルのアップデートや勉強が必要ですが、「会社に言われたから」「なんとなく必要そうだから」という目的でスキルを習得してきたのでは、本人の能動性にはやや不安が感じられます。

一方でそのスキル自体にもともと関心があり、面白さから研究を重ねてきた場合なら、よりエンジニアの仕事にはやりがいを持って取り組めると期待できます。主体性や関心度を知りたいときは、積極的にヒアリングしましょう。

エンジニアに希望する職場環境を聞く

面接の際は、エンジニア側に会社に求めることを質問するのも大事です。希望する職場環境やキャリアパスなどをヒアリングし、長く働いてもらえる環境づくりと離職率の課題にアプローチしていく必要があります。

またその際は、実際にどのような労働環境を提供できるのか、自社ではどのような経験が積めるのか明示しましょう。

面接は単純に求職者を評価する場ではなく、お互いにとってマッチ度を確かめる場です。求職者は希望にマッチする企業かどうか見極める必要があるため、職場に求めることのヒアリングは欠かせないポイントになるでしょう。

まとめ

エンジニアの新規採用時は、面接の際にどのような質問をすべきか迷うものです。あらかじめ面接の流れや質問項目、そして採用要件に基づく評価基準はしっかりと設定するようにしましょう。

近年は業界・職種問わず、多くの人が転職を経験する時代で、もちろんエンジニアも例外ではありません。さまざまなコストを削減してスムーズに採用活動を行うためには、企業とエンジニア、お互いにとって有益な面接にする必要があります。

質問項目設定の際はぜひ今回紹介したおすすめの質問を参考に、エンジニアの採用面接の準備を万全に整えましょう。

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