エンジニアの採用が難しいのはなぜ?成功するためのコツと手法も解説

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IT技術の進展やビジネスのデジタル化が進む中、高度なスキルを持つエンジニアを求める企業は増えています。しかし、ニーズに見合った人材を探し出すのは難しく、「エンジニア採用がうまくいかない」と頭を抱えてしまう採用担当者は少なくありません。

エンジニアの採用を成功させるためには、原因と対策を知ることが大切です。そこで今回は、エンジニアの採用が難しい理由を解説します。採用を成功させるためのコツと手段も紹介していくため、ぜひご覧ください。

エンジニアの採用が難しい理由

まずは、エンジニア採用の社会的背景をみていきましょう。採用が難しい原因には、以下の3つがあります。

  • IT市場の拡大により人材が不足している
  • IT技術の変化にスキル習熟が追いついていない
  • フリーランスなど働き方が多様化している

それぞれについて、詳しく解説していきます。

IT市場の拡大により人材が不足している

近年、デジタル変革の波は多岐にわたる業界や分野に影響しており、多くの企業はその対応としてIT技術の導入や更新を急ピッチで進めています。そのため、新しい技術やシステムの開発・導入・運用を行うエンジニアの需要が急増しています。しかし、厚生労働省による令和5年の一般職業紹介状況をみると、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は約1.6倍と高い水準を示しており、人材不足に陥っていることが分かります。

さらに、経済産業省が行った調査結果によると、IT業界は若者の労働者数の減少に伴い、新入社員の数が退社する人数を上回らなくなり、人手不足の問題が増加すると予測されています。このように、現時点で需要に対してIT人材の供給は不足しており、今後も状況は深刻化していく可能性があります。

IT技術の変化にスキル習熟が追いついていない

エンジニア採用が難しいのは、IT技術の変化にエンジニアのスキル習熟が追いついていないことも一因です。IT分野では、技術の更新や変遷が頻繁に起こり、一つの技術を習得した直後でも、その技術が古くなってしまうというケースも少なくありません。

技術の変遷に追いついていくために、エンジニアは継続して学び続け知識をアップデートする必要があります。また、ITの領域が拡大し、それぞれの技術領域が細分化されているため、一つの分野に特化したスキルが必要になることもあります。

しかし、多岐にわたる技術の変化に対応するのは困難を極めます。企業が最新技術を実践できるエンジニアを求める一方で、エンジニア自身がその期待に応えるのは難しく、採用の難しさが生じているのです。

フリーランスなど働き方が多様化している

エンジニアの中に、フリーランスといった働き方が多様化していることもエンジニア採用が難しい理由の1つです。近年、エンジニアが業務委託を受けるためのプラットフォームが多く登場しており、独立するエンジニアは増加傾向にあります。

エンジニアが独立を選ぶ背景には、「専門性を最大限に利用できる」「興味のある領域での仕事にチャレンジできる」「従来の雇用形態よりも高い収入を期待できること」などの理由があります。そのため、高いスキルを持つエンジニアの多くが、フリーランスでの働き方を選ぶといったことも少なくありません。

さらに、副業を許可する企業もあるため、会社に勤めながら副業で別の開発プロジェクトに参加するエンジニアも増えています。かつては、収入アップや希望するプロジェクトを求めて転職するのが一般的でしたが、現在は多種多様な働き方でキャリアを築けるようになりました。そのため、転職市場にはエンジニアの求職者が少なくなっているのが現状です。

エンジニアの採用が難しいと感じる企業の課題

エンジニアの採用が難しい理由には、企業内に課題があるケースも考えられます。主な理由には、以下の4つがあります。

  • 採用条件が市場とずれている
  • 潜在層にアプローチできてない
  • エンジニアの技術の見極めが難しい
  • 自社で働く魅力が伝えきれていない

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

採用条件が市場とずれている

エンジニア採用がうまくいかない企業の課題の1つに、採用条件が市場とずれていることがあります。「希望する応募者がこない」「望むスキルの人が得られない」と頭を抱える企業は、求人の条件や選考基準が厳しすぎる可能性があります。

エンジニアの求人市場の現状を把握しないまま、自社の期待値だけで選考基準を設けると、良い結果には結びつきません。エンジニアの職場選びは売り手市場にあるため、高い能力を持つ技術者は多くのオファーを受けていると考えたほうが賢明です。

適切な条件や福利厚生といった魅力的な環境を整えない限り、優れたエンジニアを獲得するのは難しいでしょう。

潜在層にアプローチできてない

エンジニアが売り手市場であるなかでは、単に求人情報を掲載して待っているだけでは、質の高いエンジニアは応募してきません。まだ転職活動を本格的に始めていない隠れた層の技術者に、積極的にコンタクトをとることが重要です。

上記のターゲット層との接点を持つためには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 企業の採用ページやSNSがしっかり整備されているか
  • 転職活動を開始していない潜在層が求める情報に簡単にアクセスできる状況か

いくつかの方法で潜在層へのアプローチを試み、結果が出ない場合は異なる方法を検討しましょう。

エンジニアの技術の見極めが難しい

エンジニアの技術の見極めが難しいことも、企業の課題になりがちです。「エンジニア」と一言で言っても、専門領域や使用するプログラミング言語は非常に多様です。

さらに、技術のトレンドは急速に更新されるため、ITのエキスパートでない採用関連のスタッフが技術者の能力を適切に評価するのは難しいといえます。採用担当の知識の向上を図るとともに、現場のエンジニアのサポートを受ける必要があります。

自社で働く魅力が伝えきれていない

エンジニア採用がうまくいかないと頭を抱えている企業は、求職者に自社で働く魅力が伝えきれていないこともあります。企業は、エンジニア採用について「候補者を選ぶ」のではなく、「選ばれる側」と捉えることが大切です。

企業の魅力や情報を積極的に伝え、仕事の良さをしっかりアピールしないと、優れた人材を惹きつけるのは難しいでしょう。企業のミッションや取り組む案件、成長のサポート体制があるかなどを、募集要項の発信や採用面接を通して、しっかり伝えることが大切です。

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エンジニアの採用を「難しい」から「成功」に変えるコツ

エンジニアの採用を成功させるコツには、以下の5つがあります。

  • ターゲット像を明確にする
  • 求人に掲載する情報を充実する
  • 採用の間口を広げる
  • 相場にあわせた給与にする
  • 選考過程をにかかる期間を短くする

それぞれのコツを、詳しく解説していきます。

ターゲット像を明確にする

エンジニアの採用を成功させるには、ターゲット像を明確にすることが大切です。応募者像を明確に持つことで、採用のミスマッチが少なくなります。特に、多数のエンジニア志願者から選ぶときは、「どのような基準で選ぶか」を統一しておくことが重要です。

理想のターゲット像を設定するときには、以下の要素を考慮してみましょう。

  • 熟練しているプログラミング言語やツール
  • 経験のある開発案件
  • 対人関係スキル
  • 職務における価値基準

求人に掲載する情報を充実する

エンジニアの採用を成功させるには、求人に掲載する情報を充実させましょう。企業の安定性、拡大性、職場の環境の良さといった特色を、具体的に伝えていくことが大切です。

ただし、企業側の強みだけを強調してしまうと、過大評価されて採用後に期待を裏切ってしまう可能性があります。企業の課題点や弱点も、それに対する対策やビジョンとともに共有すると良いでしょう。

採用の間口を広げる

エンジニアの採用を成功させるには、採用の間口を広げることも重要です。エンジニアの採用ができない状況が長続きするときには、要件を見直しましょう。例えば「管理職として即戦力で働けるスキルがあり、エンジニア経験が5年以上の候補者」といった条件を全て満たす人材を見つけるのは困難を極めます。

条件を満たす完璧な候補者を追い求めるよりも、研修を通じて成長が期待できる「成長可能な人材」を採用するのも1つの方法です。会社の文化や価値観に合致する人であれば、入社後に必要なスキルを磨き上げ、理想のエンジニアになる可能性があります。

エンジニアの採用は難しいことを念頭に置き、求人条件に幅を持たせておきましょう。

相場にあわせた給与にする

相場にあわせた給与にすることも、エンジニアの採用を成功させるコツです。給料が市場価格と合っていなければ、より良い条件を提供する他の企業に人が流れ、応募者が集まりにくくなってしまいます。他社の求人情報をこまめにチェックした上で、給料や待遇といった条件を設定することをおすすめします。

選考過程をにかかる期間を短くする

選考フローの時間を短縮することも、エンジニアの採用を成功させるためには重要です。選考が遅れると、自社に応募した候補者が他の企業を選んでしまう可能性があります。

選考を効率的に進め、応募者の意欲を維持するよう努めましょう。また、選考に時間がかかる場合には、初めにプロセスを明確に説明するなどして、応募者の理解を得ておくと良いでしょう。

難しいエンジニアの採用を成功させるための手段

エンジニアの採用を成功させるには、以下の5つの手段があります。

  • 求人広告
  • ダイレクトリクルーティング
  • リファラル採用
  • 人材エージェント
  • 採用イベント

それぞれの採用手段の特徴を、詳しくみていきましょう。

求人広告

求人広告は、料金を支払って求人ポータルに募集情報を載せる方法です。媒体によっては募集内容の作成サポートを受けられるのが魅力です。求職者の目に留まりやすい方法ではあるものの掲載している企業も多いため、企業の認知度が低いと、反応が得られにくいというデメリットも考慮する必要があります。

また、求人サイトには多種多様なものがあり、各サイトで反応の良いターゲットが異なります。希望するエンジニアの資質や待遇を考慮し、自社にあった求人サイトを選ぶことが大切です。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、SNSなどを活用して応募者に直接連絡を取る方法や、スカウト専用のWebサイトを通じてスカウトメッセージを送信する手法です。企業のブランド力や知名度が高くない場合でも、戦略的に取り組むことで優れた人材を獲得しやすいという特徴があります。

他の募集方法に比べて労力がかかるため、採用枠が多いときには向きません。募集数が少ないときや、厳選して人材を採用したいときの手法としておすすめします。質を重視し、適性やスキルをきちんと確かめたいときには、効果的です。

リファラル採用

リファラル採用とは、「知人の紹介による採用」のことで、既存の社員を通じて新しいエンジニアを紹介してもらい、その紹介者に報酬を提供する手法です。

採用メディアにかかるコストよりも経済的で、採用前に会社の情報を共有できるので、企業の文化や価値観、技術的な不一致が少ないのが特徴です。さらに、採用時に既に社内に顔見知りがいるため、新しい環境に適応しやすいというメリットがあります。

人材エージェント

人材エージェントは、求職者と企業を繋ぐ専門のエージェントが、候補者とのマッチングをサポートするサービスのことです。各エージェントは特定の分野に強みがあるため、求める人材の特性に合わせて選ぶ必要があります。

特定のスキルや資質を持つ候補者を効率的に見つけることが可能で、求人広告を出すことなく採用活動が行えます。成果報酬制の紹介会社の場合、成功して採用するまでの費用は発生しないのが一般的です。採用の実績がある担当者からのサポートを受けられるため、短期間で人材採用を行いたい企業に向いています。

採用イベント

エンジニアを対象とした採用イベントを活用する方法です。企業が学生に向けて行う採用イベントだけでなく、学生が出展する採用イベントもあります。また、ITエンジニア研修プログラムの卒業生をターゲットとしたものなど、特定のグループを対象とした採用イベントも開催されています。

まとめ

エンジニアの採用が難しい理由には、IT人材の不足やエンジニアの働き方の多様化などの背景があります。また、企業側に課題があることも少なくありません。しかし、課題を乗り越えるためには、成功するための手法やコツを押さえながら、採用活動を継続していくことが大切です。

エンジニアの採用に難しさを感じたときには、技術者派遣を検討するのも1つの方法です。技術者派遣であれば、人件費や採用にかかる手間を省きながら、即戦力となる人材を確保できる可能性もあります。さまざまな採用手段を検討する中で、派遣社員の活用も検討してみてはいかがでしょうか。

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