「未経験OK」「研修あり」といった求人は数多く見かけますが、
その“研修の質”まで見極められている人はほとんどいません。
実は、未経験エンジニアのキャリアは、“どんな初期教育を受けるか”で大きく変わります。
特にIT業界では、
OJT(現場教育)だけで育てる会社と、OFF-JT(事前研修)にしっかり投資する会社で成長スピードに差が出るのが実情です。
本記事では、
- “研修あり”の中身は会社ごとに違う
- 未経験者ほどOFF-JTが重要な理由
- OJTとOFF-JTの違い
- ラクスパートナーズがなぜOFF-JTにこだわるのか
を、比較しながらわかりやすく解説します。
目次
「未経験OK・研修あり」の“研修”は、実は会社ごとに中身が違う
求人票に書かれた「研修あり」は、おおまかに以下の3パターンに分かれます。
① OJTのみ(実質“研修なし”に近い)
- 現場に入って実務の中から学ぶ
- マニュアルなし
- 教育の設計なし
- 先輩の余力次第で育成の質が決まる
② 1〜2週間の初期研修のみ
- 言語の基礎をざっくり学ぶ
- 課題提出はあるがレビューは浅い
- 実務レベルには届かない
③ 専任講師による3ヶ月以上のOFF-JT付き(再現性が高い)
- 未経験育成に特化した講師が担当
- カリキュラムが体系化されている
- 実務に近い課題・レビューがセット
- 現場配属後もスムーズに立ち上がることができる
求人票にはこの違いが詳細まで書かれていないため、未経験者が“研修あり”=安心と勘違いしてしまうことがあります。
エンジニア研修には OJT と OFF-JT がある
研修についての理解を深めることで、会社の選び方も変わってきます。
OJT(On-the-Job Training)とは
- 現場で実務をしながら教わる
- コストがあまりかからない
- ただし未経験者には難易度が高い
OFF-JT(Off-the-Job Training)とは
- 現場配属前の体系的な研修
- 講師・教材・環境が必要で企業コストは大きい
- 未経験者との相性が良い
OJTとOFF-JTの違いをわかりやすく比較
| OJT | OFF-JT | |
|---|---|---|
| 学ぶ場所 | 現場(プロジェクト内) | 教育専用の研修環境 |
| 教える人 | 現場のエンジニア | 専任の講師チーム |
| 企業のコスト | 低い | 高い |
| 未経験との相性 | ついていくのが困難 | 基礎を固められる |
| 教育の再現性 | 低い(配属先次第) | 高い(設計されたカリキュラム) |
| 離職リスク | 高い | 低い |
多くの企業がOJTを選ぶ理由は“企業側にとってコストがかからない”からです。
しかし未経験者側から見ると、OFF-JTがあるかどうかでその後のキャリアの成功率が大きく変わります。
なぜ未経験者ほどOFF-JTが重要なのか?
理由は大きく3つあります。
理由①:現場は“教育の場”ではないから
プロジェクトは納期があるため、未経験者にゼロから時間を割きづらいです。
理由②:上長が忙しく、体系的に教わることができない
属人的で、配属先や案件の運・不運で育成の質が大きく変わります。
理由③:基礎が弱いと、どんな案件でも詰まりやすい
- 変数
- 関数
- クラス
- Git
- アルゴリズム
など、知識が曖昧なままOJTが始まると、その都度覚えることが多く未経験者にとっては負担が大きくなります。
未経験者にとって良い研修とは何か?
良い研修の条件は、次の5つです。
① カリキュラムが体系化されているか
- 実務から逆算されているか
- 最新技術にアップデートされているか
- 基礎→実践→応用の順で整理されているか
② 研修期間が適切か
未経験者が1〜2週間で実務レベルに到達するのは困難です。
一定の時間を確保し、段階的に学べる期間が必要です。
③ 専任講師がいるか
現役エンジニア=指導に長けているとは限りません。
未経験者のつまずきを理解した育成専門の講師が重要です。
④ 実務に近いアウトプットがあるか
- チーム開発
- コードレビュー
- 設計書・仕様書の作成
- 既存機能の改修
など、実際の業務に近い要素があるかがポイントです。
⑤ オフライン環境があるか
動画中心・自習中心の研修は、不明点を放置しがちです。
対面で質問でき、同期と学び合える環境は理解の深さに影響します。
これら「未経験者にとって良い研修」の5つの条件をすべて満たしているのが、
ラクスパートナーズの入社後研修です。
ラクスパートナーズがOFF-JTにこだわるワケ
ラクスパートナーズは、未経験者向けに3ヶ月の完全OFF-JT研修を提供しています。
企業側にとって高コストにも関わらず、なぜここまで本気で投資するのか?
① OFF-JT → OJT の二段構えがエンジニアの長期キャリアにとって良いと考えるから
未経験者がOJTで育つには、事前に“土台”が必要です。OFF-JTで基礎が固まっていると、配属後のOJTが 「ただの実務作業」ではなく「学び」になります。
この“二段構え”により
- 現場デビューがスムーズ
- 立ち上がりが早い
- 自信を持って案件に参加できる
など、未経験者の成長が加速します。
②専任講師と再現性のある育成を追求しているから
育成は、人によって属人化してしまうところがあるので、未経験者にとっては運の要素が強くなってしまいます。
即戦力のエンジニアを育成するには、専門の講師とカリキュラムが必要であると考えており、フォロー体制も整えることで、成長の再現性を担保する必要があると考えています。
③ 離職率を下げるため
未経験者にとって、最初の3か月は重要な時期です。
せっかくエンジニアを志したにも関わらず、適切な教育がなければ離職に繋がってしまいます。
また初期教育への投資は、長期的な会社の成長に繋がります。
④ 研修と現場をつなぐ仕組みがあるから
顧客の課題解決をゴールに、20年以上カリキュラムをアップデートさせ続けています。
研修と現場をつなぐことが、エンジニアのキャリアにとっても、クライアントにとっても良い結果を導きます。
まとめ:未経験者こそ“研修の質”をしっかり見ましょう
求人票の「未経験OK・研修あり」という一文だけでは、内容はわかりません。
しかし、初期教育の質は、その後3〜5年のキャリアの伸びを大きく左右します。
この差は、未経験者が思っている以上に大きいかもしれません。
未経験からエンジニアを本気で目指すなら、「研修の有無」ではなく
“研修の質・設計”を見るのが重要です。
▼未経験者にとって良い研修とは何か?を知りたい方は、こちらの動画もご覧ください。
「自分にエンジニアの適性があるか知りたい」
「具体的なキャリアパスについて相談したい」という方は、
ぜひ一度、ラクスパートナーズの会社説明会にご参加ください。
関連記事はこちら
【未経験からエンジニアへ転職】現実的に可能?体験談をご紹介!
ラクスパートナーズの3ヶ月にわたるOFF-JT研修を受けてエンジニアになった人に、研修の様子を聞きました。