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2025年11月10日

「ものづくり」が導いたキャリア|化学の道からフロントエンド開発へ

化学を専攻していた大学から、新卒でIT業界へ。ものづくりへの情熱を原動力に成長を続けるriyoさんに、これまでの歩みと現在の挑戦を語っていただきました。

当社でのキャリアの歩み方について参考にしていただけるインタビューとなっています。ぜひご覧ください。

※現在はエンジニアの新卒採用は行っておりません。中途採用は継続しておりますので、詳しくはこちらからご確認ください。

フロントエンドエンジニア riyo
2021年4月入社。
大学で化学を専攻後、新卒でIT業界へ。未経験からフロントエンドエンジニアとしてキャリアをスタートし、社長直下の新規開発プロジェクトに参画。要件整理から開発までを担当した経験を活かし、現在はSaaS開発チームで、フロントエンドを中心にバックエンド領域にも挑戦している。また、メンバーへのタスクの割り振りなど一部マネジメントも担っている。

<目次>

エンジニアを目指したきっかけ──「自分の手で何かを作りたい」

――riyoさんは新卒で入社されたとのことですが、就職活動の時点ではエンジニアを目指していたんでしょうか?

はい。大学では「化学」を専攻していたのですが、就活の段階ではエンジニアになろうと決めていました。
当初は製薬会社や化学メーカーも視野に入れていましたが、研究室の先輩の半分ほどがIT業界に進んでいて、「これからはITの時代だよ」とよく言われてたんです(笑)。

――製薬会社や化学メーカーとIT業界では違うところもあるのかなと思いますが、特に惹かれた部分はどこだったのでしょうか?

そうですね、異なる部分もありますが、調べていくうちにどちらの業界にも「ものづくり」ということに関しては共通していると考えるようになりました。さらに、大学で培った論理的思考力も、Web開発の世界で活かせそうだと感じたんです。

それから、もう一つの理由としては「働き方の柔軟さ」がありました。
メーカーだと地方の工場勤務になる可能性もありますが、ITエンジニアならパソコン一台でどこでも仕事ができる。自分は首都圏で働きたいという思いもあったので、自然とエンジニアという選択に惹かれていきました。

――「ものづくり」と「柔軟な働き方」、どちらもriyoさんにとって大切な要素だったんですね。IT業界にもさまざまな職種がありますが、その中でも「エンジニア」を選ばれた決め手は何だったのでしょう

もともと「自分の手で何かを作りたい」という気持ちが強かったからです。
営業や企画職なども検討しましたが、やっぱり「自分で何かを形にしていく仕事」がしたいと思いました。

── そういったモチベーションが強くあったんですね。以前から、何かを作ることは好きだったんでしょうか?

そうですね。学生時代も、技術家庭科のように手を動かして何かを作る授業が好きでした。だから今、エンジニアとして開発に携われているのがとても楽しいです。

── 素直に「楽しい」と感じられる仕事ができているのは、素敵なことですね。

はい。もちろん難しいことや悩むこともありますが、それも含めて楽しめています。
自分がやりたかったことを仕事にできていることに、感謝しています。

3ヶ月の研修──安心してスタートできる環境を選んだ理由

――数あるIT企業の中で、当社を選んだ理由は何だったのでしょうか?

3ヶ月という手厚い研修期間が、一番の決め手でした。
新卒未経験でエンジニアを募集している会社は他にもありましたが、研修期間が1ヶ月程度で、すぐに現場に出されるケースが多かったんです。
私は本当にプログラミング経験がゼロの状態だったので、3ヶ月間しっかり学べる環境はとても魅力的でした。

── 就職活動中に、調べていて不安になることはありましたか?

「倍率が高い」「なかなか入れない」といった評判を目にすることが多く、それが印象に残っています。だからこそ、入社できたときは「狭き門をくぐり抜けたんだな」と、素直にうれしかったですね。

── 確かに、全員が入れるわけではないですからね。入社前には、プログラミングの勉強などはされていたんですか?

いえ、それが全くできていなくて…。
卒業論文の発表が3月にあり、そこから卒業まで数週間しかなかったんです。そのため、事前に勉強する余裕はほとんどありませんでした。

── そうだったんですね。riyoさんの場合、採用時はまだ職種が決まっていなかったと聞きました。

※2025年11月記事作成時点では、職種別(5職種)の採用となっています。

はい。「ITエンジニア」として採用されており、入社が近くなってから配属領域が決定するパターンでした。入社の少し前に「新しくフロントエンドエンジニア職を新設するので、お願いしたい」と連絡をいただきました。
そのとき初めて「フロントエンドって何だろう?」と思って調べ始めましたね。

── まさに未経験からのスタートですね。実際に研修を受けてみて、いかがでしたか?

目に見えて成果物が出来上がっていくので、非常にわかりやすく、入りやすかったです。
フロントエンドは、間違っていれば画面に表示されない、というシンプルさも、未経験の私にとっては学びやすかったですね。

── 研修では印象に残っていることはありますか?

講師の方から、「何がわからないのかを分解して質問すると良いですよ」といったことなど、社会人として必要なことを教わったのは印象に残っています。
私は新卒入社のため、社会人としても未経験の状態です。そのため、そういったことを厳しくも丁寧に教えていただけたことが、現場に出てから非常に役立っています。

── 社会人としての基礎も学びながら、技術も学ぶ。大変だったかと思いますが技術の方ではどうでしたか?

技術面では、研修で学んだVue.jsが現場でそのまま役立ちました。

また、チーム開発の進め方やタスク分担の仕方など、実務に近い形で練習できたのも大きかったです。
同期もフロントエンドだけで20人以上いて、研修の部屋を2つに分けて行われていました。お互いに助け合いながら進められたのが、いい思い出です。

未経験からの初現場で、ゼロからサービスを作る大役へ

── エンジニアデビューの、最初の現場はどんなところだったんですか?

自社でアプリを開発している企業でした。
ただ、私が配属されたチームには、専任のフロントエンドエンジニアがいなかったんです。CSSの修正ができないまま課題が積み上がっていたり、リファクタリングしたい箇所が山のように残っていたりして…。「任せたいことがたくさんあります!」という状態でのスタートでした。

※リファクタリング:プログラムの動作を変えずに、ソースコードの内部構造を改善する作業のこと。

── いきなり重要なポジションですね。UIやフロントが要の現場で、未経験で一人というのはプレッシャーも大きそうです。

最初は「自分以外に専任がいないのか」と少し不安になりました。
でも、現場の皆さんが本当に優しくて、孤独を感じることはありませんでした。アサイン後はじめの環境構築も隣で丁寧に教えてくださって、自然とコミュニケーションがとれる雰囲気だったんです。困ったときは、同じ研修を受けた同期にも相談できましたし、CS(キャリアサポート)担当の方にもよく相談させていただいていました。

── CS担当にも相談をされていたいんですね。担当者は、支えになってくれましたか?

はい。本当に心強かったです。
最初の現場はフルリモートで、基本的に在宅勤務だったので、雑談なども含めていろいろとお話しできたのは、精神的にとても助かりましたね。

── フルリモートでの初現場で、同じポジションの方がいないというのは、ハードルが高そうに感じます。現場で他の方に質問したり、やり取りしたりするのは大変ではなかったですか?

私も最初はそう思っていたのですが、実際は全く問題ありませんでした。
Slackでのコミュニケーションが活発でしたし、「Ovice(オヴィス)」というバーチャルオフィスツールを使っていたんです。
相手のアバターに近づいて話しかけるだけで声が届く仕組みなので、「ちょっといいですか?」と声をかけて、気軽に相談できました。そういった環境も整備されていたおかげで、コミュニケーションで困ることはなかった印象です。

── フルリモートだからこそ、そういった環境を整えているんですね。それでは、業務の詳しいお話も教えてください。

最初は既存のシステムの改修担当として入ったのですが、半年ほど経った頃、社長から「サービスをゼロから作り直そう」という話が出たんです。

専任の方がいらっしゃらなかったので、私が技術選定の段階から任せていただきました。加えて、デザイナーの方もいらっしゃらなかったので、私が社長のイメージを直接ヒアリングしながら「こんな感じですか?」と提案し、徐々に形にしていきました。
困った時は別のチームに、フロントエンドのベテランの方がいらっしゃったので、その方に相談しながら進めました。

── すごい経験ですね!事業の根幹であるサービスの「顔」を、社長と直接やり取りしながら作っていった、ということですよね。

はい(笑)。今思うと、すごい経験をさせてもらったなと感じます。
社長は細かな指示書を渡すのではなく、言葉でイメージを伝えてくださる方だったので、こちらも柔軟に動くことができました。「もっとこうしたらどうですか?」「こういうデザインはどうでしょうか?」といった、私からの意見や提案も積極的に採用してくださったんです。

だからこそ、「自分も一緒にこのサービスを作っているんだ」という実感を強く持つことができました。

信頼関係の中で挑戦する、2度目のフロントエンド専任担当

── その後、2現場目へ移るきっかけは何だったのでしょうか?

最初の現場の社長が、ご自身もフリーランスや講師など様々な経験をされてきた方で、「riyoさんも、もっといろいろな現場を経験してみるといいよ」と、温かく背中を押してくださったんです。
在籍して2年という節目でとても前向きな形で送り出していただきました。

2現場目も本当に雰囲気が良くて、タスクを完了すると皆さんが「ありがとうございます!」「助かりました!」とポジティブに反応してくださるんです。
それが嬉しくて、「もっと頑張ろう」という気持ちになりますね。

── そういう反応がもらえると、信頼関係の中で力を発揮できている感じがしますよね。

まさにそうです。
外部の人材と社員の方の垣根がなく、とてもフラットに「この仕様どう思う?」と意見を求めてくださるんです。一緒に考え、一緒に作っていく実感が持てるチームで、とても居心地がいいです。

── こちらには、どのような経緯でアサインされることになったのでしょうか?

現在の現場は、新規サービスの開発チームで、フロントエンドエンジニアを探しているという状況でした。
1社目で社長と一緒にサービスをゼロから作り直した経験をお話ししたところ、非常に高く評価していただけたんです。それがきっかけで、参画が決まりました。

── 前の現場での経験も活きて2重に嬉しいですね!

そうなんです。あの時頑張って良かった!と思いました。参画後の最初のプロジェクトは、SaaSの新規開発でした。
チームはマネージャー、バックエンド担当、デザイナー、そして私という4名体制。少人数で、一人ひとりの役割が大きいチームでした。

── またしても、フロントエンドは一人担当だったんですね。

はい。ですが、バックエンド担当の方が非常に経験豊富なベテランの方だったので、「バックエンドでできることは、こちらで全部やるよ」と言ってくださったんです。おかげで、私はフロントエンドの開発に集中しやすい環境でした。

── 技術面ではスムーズに対応できましたか?

技術スタックはVueとTypeScriptで、1社目と同じだったので、スムーズにキャッチアップできました。
以前の経験がそのまま活きています。

── それは良かったですね。今の現場で新たに学んでいることはあるんでしょうか?

特にセキュリティとウェブアクセシビリティについては、この現場で深く学びました。
誰もが使いやすいように、文字の読み上げや拡大表示への対応など、細かな配慮が求められます。また、脆弱性診断の結果を踏まえて、ログイン時のエラーメッセージの出し方一つにもセキュリティ上の注意が必要だと知りました。エンジニアとしての視野が大きく広がる現場だと感じています。
また、最近では2名ほどチームメンバーが増え、その方へのタスクの割り振りなどリーダー業務のようなこともさせていただいています。教わることが多かったですが、教える立場にもなったので、そこもやりがいになっています。

新たな一歩──小さな挑戦から広がるバックエンドの世界

── 最近ではバックエンドの領域にも挑戦されていると伺いました。

はい。技術力を上げていくためには、バックエンドの知識が不可欠だと感じていて、少しずつ勉強しています。
その一環として、エラーメッセージの修正やAIのプロンプト調整など、本当に小さな運用保守対応から任せていただいています。

── そういった業務の幅を広げる取り組みは、ご自身から希望されたのでしょうか?

営業担当と今後のキャリアについてのお話をした時に「バックエンドにも興味がある」というようなことをお伝えしたところ、すぐに現場へかけあってくださったんです。
それを聞いた上長が、「じゃあ、小さいタスクからやってみようか」と言ってくださいました。

── それは嬉しいサポートですね。

本当にそう感じます。
現在担当いただいている営業の方はいつも親身に話を聞いてくださって、毎月の面談も楽しみなんです。仕事の話だけでなく、ちょっとした雑談の中からも、私の状況やキャリアの希望をくみ取ってくれます。バックエンドについての希望を伝えたときも、現場に共有してくださっただけではなく、後日「上長の方も前向きでしたよ」と、報告までくださいました。

── パーソナルな部分も含めてキャリアの相談ができる相手がいるのは、とても良いことですね。

はい、本当にそう思います。他にも、「riyoさんがいてくれて助かっていると、お客様が話していましたよ」といった声も伝えてくださって。そういう言葉を聞くたびに、「頑張ってよかったな」と思えます。だからこそ、毎月の面談はただの報告の場ではなく、私にとってはモチベーションを高める時間にもなっていますね。

これからの仲間へ──挑戦を楽しむ気持ちを忘れずに

── これからエンジニアを目指す方へメッセージをお願いします。

そうですね、あくまでも私の経験の範囲で思うことにはなりますが。
この会社には、未経験で入る方にとって安心して成長できる環境が整っています。
研修は大変ですが、育成の方やアサイン後は営業やCSの方が親身に寄り添ってくださり、挑戦をしっかりサポートしてくれます。

フロントエンドは、「目に見える世界を作る」仕事です。
自分の手で形を生み出す喜びがあり、やりがいを感じやすい職種だと感じています。ただ、他の職種と比べると技術の移り変わりが早いため、キャッチアップが大変だと感じる時はあるかもしれません。

そんなフロントエンドの技術変化に対して、現場のベテランの方々とお話した時に「新しいことを学べる楽しさがあるよね」と前向きに捉えていることがとても印象的でした。今度は、こういったことが出来るようになったんだ!という新しい発見があって、技術の変化や進歩を楽しんでいる。自分自身もそういった姿勢を見習いたいですし、その気持ちがあればきっと成長のスピードを上げてくれるはずです。

もし、未経験だからといってエンジニアになることを諦めているならば、正直もったいないなと思います。私も未経験からのスタートでしたが、今ではここまでできることが増えています。まずは話を聞いてみるということからでも良いので、興味がある方はぜひ一歩踏み出してみてください!

編集後記

新卒から入社半年でゼロからの新規開発を成し遂げたriyoさん。環境に適応し、自ら学び続ける姿勢で次々と新しい挑戦を掴んできました。

「ものづくり」を楽しみながら自分の可能性を広げていく──エンジニアという仕事の楽しさを、改めて思い出させてくれるインタビューでした。

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