「AIエンジニアになりたいけど、何をどう勉強すればいいか分からない…」「独学でAIエンジニアになるには?」「研修ってどんな専門的なことをやるんだろう?エンジニア未経験でもついていける?」
そう考えているあなたへ。
AI・機械学習・データサイエンティストの分野は専門性が高く、未経験の方にとっては学習のハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、適切なロードマップと実践環境があれば、たった3ヶ月で即戦力として活躍できるAIエンジニアを目指すことは可能です。
ラクスパートナーズには、未経験からAIエンジニアを目指す方のための超実践型研修があります。
この記事では、未経験からAIエンジニアを目指す方のために、集中的にスキルを習得するための学習ロードマップと、3ヶ月間の実践型研修の具体的な中身を紹介して、「未経験者が3ヶ月で即戦力になれる秘密」を解説します。
目次
未経験からAIエンジニアになるための学習ロードマップ(全体像)
未経験の方がAIエンジニアとして現場で活躍するためには、「理論」と「実践」のバランスが非常に重要です。ラクスパートナーズでは、プロとして仕事ができるようになるために必要なことを以下のように考えてカリキュラムを作成しています。
| ステップ | 目標とするスキル |
|---|---|
| ステップ1 | 基盤構築と分析の土台: 統計学の理論とPython、SQLによるデータ処理基盤の習得 |
| ステップ2 | 機械学習の基礎と応用: 主要な機械学習モデルの原理理解、多変量解析と発展的手法の実装 |
| ステップ3 | 実践力養成とクラウド活用: データ処理、クラウド環境(GCP)、顧客とのコミュニケーションを意識した実践的データ分析演習 |
AIエンジニアとして必須の「統計学」「数学的理論」「プログラミングスキル」「実装経験」を集中して習得することが必要です。特に、現場で求められるのは「データ分析からアルゴリズム実装までを完遂する力」です。
アカデミックでの例
業種別の学習ロードマップ (松尾・岩澤研究室)
未経験者が即戦力になる!3ヶ月間の超実践型AIエンジニア研修の中身
ラクスパートナーズの研修は、実際のプロジェクトをベースに作成された超実践型のカリキュラムです。現役のデータサイエンティストで育成経験も豊富な講師のもと、同時期に入社した仲間と対面形式で学びます。
未経験の方が3ヶ月でプロのAIエンジニアになるために、具体的にどんな内容を学ぶのかをご紹介します。
1ヶ月目:統計学/エンジニアリング
AI・機械学習の学習を進める上で欠かせない数学的思考の基盤と、データ分析に必要なプログラミング言語・ツールを集中して習得します。
- 統計学
- データの可視化と数値要約
- 確率と確率分布
- 統計的推測
- 統計的仮説検定
- 単回帰分析
- エンジニアリング
- SQL(データベース言語)基礎
- python(プログラミング言語)基礎
- pandas(データ解析支援ライブラリ)基礎
- Git(バージョン管理システム)基礎
2ヶ月目:多変量解析と機械学習
AIの核となる主要モデルの仕組みを理解し、分類や予測に必要な応用手法を習得します。
- 機械学習の基礎
- 機械学習の基本的な手法
- 線形回帰モデル
- 主成分分析
- k-means法(教師なし学習のアルゴリズム) など
- 機械学習の発展的な手法
- ロジスティック回帰モデル
- ハイパーパラメータ最適化
- 決定木
- ランダムフォレスト
- 線形SVM(線形分類) など
3ヶ月目:機械学習の実践
演習で、実践力を徹底的に磨き上げます。知識を「使えるスキル」にするための期間です。
- Numpy(数値計算ライブラリ),Pandas演習
- GCP BigQueryを用いたデータ分析演習
- ロジスティック回帰を用いた演習
- PyTorchを用いた深層学習モデル構築演習
チュートリアルで終わらず、実際に手を動かして身に着けていくことを重視しています。
この3ヶ月で、現場の課題に対して統計学的な根拠に基づく論理的な意思決定ができ、Python、SQL、クラウド環境(GCP)を用いたデータの前処理から機械学習モデルの実装までを一貫して行える即戦力のAIエンジニアに成長できます。
この充実した研修が受けられるのはラクスパートナーズだけ。
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【AIエンジニア研修体験】 AIエンジニアに必須の「統計学」とは?
ここまで研修の全体像を見てきましたが、具体的には何をするのか?という疑問にもお答えします。
研修では、まずAI・機械学習の土台となる統計学の概要を学びます。
AIエンジニアとして現場で活躍するためには、「なぜその結果が出たのか」を論理的に説明し、ビジネスに活かす力が必要です。その土台となるのが「統計学」です。
ここからは、統計学の分野で最初に学ぶ内容として、2種類の統計学と「A/Bテスト」の講義内容を体験してください。
2種類の統計学:記述統計学と推測統計学
統計学は大きく2つの種類に分けられます。
記述統計(データを「見える化」して特徴を掴む)
手元にあるデータを「数にしたり」「グラフにしたり(可視化したり)」して、データが持つ特徴や法則性を発見することが目的です。
| 事例 | 可視化手法 | 得られる知見 |
|---|---|---|
| お店の売上分析 | 1ヶ月の売上をヒストグラム(棒グラフ)にする | 「平日と土日でお客さんの層が違うかも」といった傾向を発見する |
| Webトラフィック分析 | 1日のWebサイト訪問者数の推移を折れ線グラフにする | サービスへの不正アクセスの急増をグラフから瞬時に発見する |
私たちが普段何気なく見ているグラフや数字も、「現象を瞬時に理解する」ための記述統計なのです。
推測統計(全体を予測し、意思決定に活かす)
データの一部分(標本)から、まだ見ていない全体(母集団)の法則を発見し、未来を予測することが目的です。
| 事例 | 推測の目的・内容 | 得られる意思決定・判断 |
|---|---|---|
| 新広告の評価 | 1週間のクリック率から、長期的にその広告が持つポテンシャルを予測する | この広告にコストをかけるべきか? |
| 住宅の価格査定 | 一部の物件データから、そのエリアの適正な価格を予測し、今出ている価格が高いか低いか判断する | 今の価格で借りるのは適正か? |
例えば、新しい広告のA/Bテストでは、クリック率の差が「たまたま」なのか、「本当に違いがある」のかを推測統計で判断します。この判断が、「新しい広告に投資すべきか?」という重要な意思決定につながります。
単なる数字の比較で終わらせず、「どれだけ自信を持って判断できるか」を示すのが、AIエンジニアの重要な役割です。

【実践事例】「A/Bテスト」の裏側
マーケティングの世界で頻繁に使われる「A/Bテスト(母比率の差の検定)」を例に、意思決定プロセスを疑似体験します。
ケース:広告タイトルの効果を検証する
「『社会人のための数学教室』という従来の広告タイトル(旧来)を、『大人のための数学教室』(新案)に変更すべきか?」
- 【記述統計】データ収集と可視化
- 1週間同時に広告をランダムに表示し、クリック率を計算・比較する。
- 結果:新案の方がわずかにクリック率が高いことをグラフで確認。
- ⇒「新案の方が良さそうだ」という仮の結論に。
- 【推測統計】ポテンシャルの検定
- しかし、「このわずかな差は、たまたま1週間の偶然かもしれない」と考え、推測統計(統計的仮説検定)を適用する。
- 「もし2つの広告のポテンシャルが全く同じだった場合、今回のような結果が起こる確率はどれくらいか?」を計算する(P値)。
- 結果:P値が大きかったため、「新案が旧来より優れているとは言い切れない」と結論がひっくり返る。
- 意思決定
ここからは、ビジネス上の判断となります。もし「新案の方が優れている」と断言できない場合、「タイトル変更に伴う修正コストは費用対効果に見合っているのか?効果に大きな差が出ないなら、現状維持で良いのではないか?」という視点が生まれます。
一方で、「どちらの案も効果が変わらない(新案でも下がらない)としたら、そろそろ飽きが来るのを見越して新しいものに変更しても良いのではないか?」という視点もありえます。
このように、統計学は単なる計算ではなく、ビジネスにおける意思決定を支える重要なツールとなるのです。

研修体験はいかがでしたか? この後、実際に手を動かしながら、3ヶ月間で多くのことを学んでいきます。
3ヶ月の研修でどう変わった?未経験からAIエンジニアになった実例紹介
3ヶ月の研修を終えた後は、多様なプロジェクトで活躍の道があります。未経験から研修を受けた先輩に聞いてみました。
未経験からの参画事例①:モデルの推論速度や制度の評価
研修直後にAI開発のコンペに参加し1位を取ることができました。現場では学ぶことも多いですが、研修で学んだ内容が理解に役立つ場面が多くあります。
未経験からの参画事例②:AIデプロイメントツール開発
一緒に研修を受けていた同期に優秀な方が多く、とても刺激になりました。現在関わっているプロジェクトでも、周囲の協力を得て、日々成長を感じることができています。
未経験からの参画事例③:データ分析プロジェクトのプロジェクトマネジメント
講師や社員から研修中にたくさんのサポートをいただけました。現在は、入社当初から希望していたビジネス寄りのデータ分析に携わることができています。
まとめ:未経験からの挑戦は、実践的な環境で!
ラクスパートナーズのAIエンジニア研修は、統計学概論から始まって、高度な手法や、サービス上の制約(ルール)を加味した現実的なAIシステム開発の進め方を徹底的に学びます。
未経験からAIエンジニアを目指す上で効果的なのは、「孤独な自習」ではなく「実践的な教育環境」に身を置くことです。ラクスパートナーズの研修には、経験豊富な講師と、一緒に切磋琢磨できる同期がいます。この環境が、未経験の方が挫折せず、最短3ヶ月で即戦力として成長できる理由です。
あなたのキャリアチェンジを全力でサポートします!まずは一歩踏み出してみませんか?
「自分にAIエンジニアの適性があるか知りたい」
「具体的なキャリアパスについて相談したい」という方は、
ぜひ一度、ラクスパートナーズの会社説明会にご参加ください。
▼動画では、今回紹介した統計学概論の授業の体験ができます!
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